promise ~夏の約束~
「ごめん、小宮さん。もし暇ならさ…こいつに付き合ってやってくれない?」
今度はゆかりに頼まれて、私はさらにわけがわからなくなる。
だけど顔の前で手を合わせるゆかりを見ていたら断ることもできなかった。
「…ゆかりが言うなら。」
私が小さく呟くとゆかりは
「ありがと!」
と、私の手を握った。
「じゃあ、放課後この教室で待ってて。」
翔くんはそう言うと口笛を吹きながら教室を出ていってしまった。
…なんなの?
私の頭は今だに?マークだったが用事もないので翔くんに従うことにした。