promise ~夏の約束~
「…雪姫?」
俺は『まさか』という顔で呟く。
「まぁ、夏休み会ったなら別人の可能性の方が高いし!一応、放課後会う約束はしたんだけど…。」
確かにあの時の"雪姫"は村井家に向かっていた。
東京なんかにくるはずがない。
百歩譲って雪姫が東京に来たとしても、あいつの親族はこっち(東京)にはいないはずだ。
翔の言うとおり別人の可能性の方がよっぽど高い。
そうだとわかってるのに…。
頭では納得しようとしてるのに…
「会う。」
俺はそう返事をしてしまった。