promise ~夏の約束~
「俺が…悪いから。」
俺が何とかしないと。
そんな気持ちでいっぱいだった。
「…駅前のマンション。」
「え?」
「小宮さん、駅前のマンションで一人暮らしだって。」
ゆかりはため息混じりに呟いた。
「私も協力するから。」
一瞬、側でゆかりに背中を押された気がして俺は振り替える。
「…サンキュ。」
そう言って電話を切ろうとしたときだった。
「…あんたは悪くないよ。」
ゆかりはそう呟いた。
「…え?」
あまりに小さな声で呟かれたので俺はゆかりに聞き返す。
「ばーか!早く行きなさい!」
だけどゆかりはそう言って電話を切ってしまった。