promise ~夏の約束~


俺は電話をポケットにしまうと、最近できた新しいマンションへ向かった。



マンションに一人暮らし。


「金持ちか?」


そんな疑問を抱きながら俺はマンションへ走った。



―――――…



マンションに着くと『小宮』のポストを探す。



…302号室。



ドアの前で『302』のインターホンを鳴らす。



…頼む!出てくれ!



10秒程してカチャっと音が聞こえ、小宮の声がした。



「…どちらさまでしょうか?」



学校で会ったときとは別人のように低い声。



その声に一瞬驚いたが、呼吸を整え「楢橋だけど。」と答えた。







< 65 / 195 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop