promise ~夏の約束~
小宮は初め誰かわからないらしく少し黙ったあと、小さな声で
「翔…くん?」
と呟いた。
「うん。ちょっと開けてくれるかな。話がしたくて。」
普段の俺なら「宣言通り遊びにきちゃいましたー!」とか、
言うんだろうけど今はとてもそんな気になれない。
「…ごめん。帰って。」
小宮は小さな声で呟いた。
やっぱりな。
いくら俺でもその言葉は安易に想像できた。
だけどここで引き下がればここまで来た意味がない。