promise ~夏の約束~


「祐希、やっぱ夏休み帰んの?」



ジリジリと焼けるアスファルトを歩きながら翔が聞く。



「ん?あぁ、バイトしてからだけどな。」



俺は『あぢー』とネクタイを緩めながら答えた。



「そっかー…、雪姫ちゃんだっけ?」


「ん。」



長期休みのたびに俺は足を運ぶ場所がある。



それを知ってるのは翔だけだ。



「…大変だねぇ。」



翔は小さく笑って呟いて俺の頭を撫でた。






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