promise ~夏の約束~


「ちょっと!離して!」



後ろから抱きしめられた小宮は俺の腕の中で暴れる。



「やめて、お願い…。」




それでも離さない俺に小宮は必死になる。



「やめねぇ、絶対やめねぇ。」



言えよ。「祐希が好きだ」って。


言えよ。「祐希、助けて」って。



頼むから、黙って泣くなよ。



更に俺の腕の力が強くなる。



雪姫も抵抗するのを諦めたのか、俺の腕の中で大人しくなった。







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