promise ~夏の約束~


「麦茶でいい?」



雪姫は冷蔵庫を開けた。



「あぁ。」



俺は話を中断させて頷く。



「続けて、聞いてるから。」



雪姫は麦茶をコップに注ぎながら言った。



きっと真剣な話にしたくないのだろう。


何か別のことをしないと聞けないんだ。



「祐希からお前のことは少し聞いてるよ。
俺はずっと昔話を聞いてる感覚だったけど。」



祐希と初めて会ったのは小学校6年生の夏だった。






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