promise ~夏の約束~
「ねぇ、帰り道わかる?」
ゆかりは俺の幼なじみで性格はおせっかい。
姐御肌で泣いてる奴や虐められてる奴を放っておけない。
そして気が強く男子だろうが大人だろうが間違ってる奴には容赦ない。
見てみぬふり俺とは正反対な性格だ。
「…。」
そんなゆかりに話かけられても無言のままの転校生。
俺はその様子をドアの近くで見ていた。
「ねぇってば!人の話聞いてるの?」
「…。」
いくら話し掛けても相手にされないゆかり。
いくらゆかりでも今回はお手上げか?っと思ったときだった。
「…西町。」
転校生が口が微かに動いた。