promise ~夏の約束~
「あんたねぇ!いい加減に何かしゃべりなさいよ!」
「お前にどんな事情があるか知らないけどな、俺たちまでテンション下がるんだよ!」
「もっと笑いなさいよ!笑えば何とかなるのよ!」
「笑えないくらい苦しいなら言えよ!俺たちだって話くらいは聞けるんだから!」
ゆかりと俺は口々に叫ぶ。
怒っているのか、けなしているのか、励ましているのか、俺たちにもわからなかった。
そんな俺たちを転校生は口を開けて見ていた。
キリッとした目もまばたきひとつしない。
俺たちは心の底から言葉をぶつけ、妙な達成感と後悔を感じていた。
…言い過ぎたか?
俺たちを見つめたまま動かない転校生に俺たちは少し不安になる。