promise ~夏の約束~


一瞬小宮の表情が固まる。



「…その冗談はさっきやったよね?」



雪姫は笑いながら言った。


だけど本心は…、揺らいでる。



「冗談じゃないとしたら?」



俺は再び立ち上がり雪姫の側に近づく。



「誰かさんの変わり?」



後退りする小宮の腕をぐいっと引き寄せて再び腕に力を込めた。



「俺が変わりになるんだよ。」



俺は小さく呟いた。



俺が…、なんとかしてやるよ。






< 86 / 195 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop