promise ~夏の約束~



「…お前も、わざわざごめんな。」


「…。」



謝られるようなことは何もしていないのに。



「…これ以上はごめん。」



謝り続ける祐希が小さく、不安定に見えた。



「…謝るのは私じゃないでしょ。」



私は小さく呟いた。



謝る相手は…雪姫でしょ?



「祐希さ、初めて一緒に帰った日のこと覚えてる?」



私はゆっくりと昔話を始めた。



少しでもわかって欲しかった。



私の思いを。







< 91 / 195 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop