promise ~夏の約束~


「小宮さんに初めて会ったとき思ったよ。祐希は絶対この子を放っておかないだろうなって。」



すごく不器用な雪姫を


不安定な祐希が守ってる。


「なんだかんだで祐希優しいもんね。」



私は冗談っぽく呟いた。



冗談話にしないと、自分がどれだけ嫌な人間か…、軽蔑されそうで怖かった。



だって私も強がって生きてるから。



私も不器用な生き物だから。



「…。」



しかし沈黙は続く。








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