promise ~夏の約束~
「…小宮さ」
「もういいよ」
沈黙が嫌でなんとか話を続けようとした時だった。
「もう…いいから。」
祐希が小さく呟いた。
そして静かに後ろから手が伸びてくる。
後ろから包み込まれるように抱きしめられる私。
「…もう、それ以上自分を悪く言うな。」
優しく耳元で響く声。
最低かもしれないけど、
これこそ軽蔑されるかもしれないけど、
私はその腕を振り払おうとは思わなかった。