promise ~夏の約束~
私は離れた腕を引っ張り自分の元へ引き寄せた。
「雪姫は…ずるいよ。」
自分の腕に今度は祐希の体がうずくまる。
私よりずっと高いのに
私よりずっと大きいのに
今はすごく小さく感じた。
「祐希…、私と雪姫が似てるって言ったじゃん?」
「…あぁ。」
「私が雪姫よりも早く祐希と会っていたら、私を好きになってくれたかな?」
もし雪姫より先に祐希に会えたなら
もし祐希の過去を変えられるなら
私は
「…好きだよ、祐希。」
祐希と繋がっていられたのだろうか。