【短編】幼なじみの恋物語
俺は学校に着くと、祐也の席に向かった。祐也は机で寝ていた。俺は、祐也を無理やり起した。
「おい、起きろ」
「ん…春か。おはよ。どうした?」
祐也は欠伸をしている。
「なんで言ったんだよ」
「何が?」
「とぼけんな。夏美に言ったろ?」
俺は言った。
「そのことね。夏美は、渚とも仲いいし。色々してくれそうだと思ったから話した。でも、夏美。なんとなく気付いてたみたいだぞ。おまえの気持ち」
祐也は自慢げに言った。
「はぁ~」
俺は、溜息をついた。
「ダメだった?」
「ダメじゃないよね?」
気が付くと、夏美が立っていた。
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