【短編】幼なじみの恋物語
「もしもし」
俺は出た。
「春くん?」
夏美の声は、いつもみたいに元気がなかった。
「どうした?」
「今日はごめん」
夏美は謝った。
「気にしてねぇよ」
「でも…」
夏美は申し訳なさそうに言う。
「気にしてねぇから。祐也にも、なんか言われた?」
「別に何も。なんか、余計なことしちゃったかなって」
「いいよ。これではっきり分かったし。渚にとって、俺は幼なじみ、幼なじみなんだ」
俺は言った。
「春くん…」
「ありがとな。もう切るよ。また、明日な。おやすみ」
俺は電話を一方的に切った。携帯を持ったままベットに倒れ込んだ。
俺がたとえ好きでも、ダメなんだな。
好きだけど、幼なじみなんだな。
幼なじみ…
幼なじみ…
幼なじみじゃなかったら、渚は俺を好きになってくれた?
幼なじみじゃなかったら、良かったのに…
俺は出た。
「春くん?」
夏美の声は、いつもみたいに元気がなかった。
「どうした?」
「今日はごめん」
夏美は謝った。
「気にしてねぇよ」
「でも…」
夏美は申し訳なさそうに言う。
「気にしてねぇから。祐也にも、なんか言われた?」
「別に何も。なんか、余計なことしちゃったかなって」
「いいよ。これではっきり分かったし。渚にとって、俺は幼なじみ、幼なじみなんだ」
俺は言った。
「春くん…」
「ありがとな。もう切るよ。また、明日な。おやすみ」
俺は電話を一方的に切った。携帯を持ったままベットに倒れ込んだ。
俺がたとえ好きでも、ダメなんだな。
好きだけど、幼なじみなんだな。
幼なじみ…
幼なじみ…
幼なじみじゃなかったら、渚は俺を好きになってくれた?
幼なじみじゃなかったら、良かったのに…