【短】隣の君に恋をして



「席着けー」



入って来た教師のせいで俺の言葉は遮られた。






――授業が終わり、放課後に。



最近流行りのトミーのカバンを持って、菜々がこっちに歩いて来た。



「雄輝、ごめん。あたし買い物行くから先帰ってくれへん?」



「おー」



買い物って…バレンタインの!?



嘘やろ。兄貴にあげるのに?



明日が嫌や~…




「雄輝!落ち込むな♪」


「はあ?」


「自信持て、ボケ」



軽く微笑んで、新は廊下を走って行った。



なんや…アイツ。



< 15 / 24 >

この作品をシェア

pagetop