強気恋愛。

06 中学2年生 3学期

そしてついにあの日から1年が経った。


冬休みが終わったウチは

愛たちとカラオケに行く計画を立てていた。


ウチと愛が計画を立てて、

愛が城岡に伝えて、

城岡が岡森を誘う って決めてた。


ウチなりに頑張って

期待しないようにしてたのに、

やっぱり内心期待してた。


でもコイツは

「案数がおるなら嫌」って言ったらしい・・・。


愛が理由を訊いたら、

「嫌いやから」って。


しかもその嫌いってのは、

勘違いからきてて。

ウチは何もしてないのに嫌われたって事。


・・・こうなってしまったらもう、

あの頃には戻れない。

それでも岡森を嫌いになれない自分が鬱陶しい。


岡森に対して「ウザイ」とかの感情を

まだ1度も抱いたことがない。

・・・嫌いになれたら楽なのに。


もうウチは岡森に

「可愛い」って言われることも、

「大好き」って言われることも、


・・・喋ることもないんだろうって、

確信した。


楽になりたかった。
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