月夜の散歩
「…………。」
「…………。」
お互いフリーズしたまま、…動けなかった。
「…………。」
「…………。」
「何の音だ〜〜??」
階段上から聞こえた声でお互い…我にかえり、慌てて離れた。
ほんの数秒間のことなのに何時間も見つめ合っている気がした。
〈な…なん……だったの…今の…?///〉
ドキドキが収まらず、自分の耳や頬が熱くなるのがわかる。
それらを見られないように慌てて落とした物を拾いに降りた。