【短編】ヘタレ君のわがままなカノジョ。
「どう?美味しい?」
わかりきった答えを、俺は尋ねました。
そしたらやっぱり君は、幸せそうに
「うんっ!!」
って頷いてくれました。
「ハル、料理の天才だね。びっくりした。」
「じゃあ明日から作ってきてあげようか。」
俺がそう提案すると、君はキラキラと顔を輝かせました。
しかしふと我に返ったのか、バツが悪そうに顔を赤らめ
「…し、仕方ないから食べてあげる!」
と言いました。
まったく、わかりやすすぎですって。
心の中でクスクス笑いながら、顔をしかめている君を観察します。
ヒカリちゃんは素直じゃないけど、顔にすぐでます。
ある意味素直ってことでしょうか。
可愛すぎですから、ホント。