キミをいつも
約束
まだ、外は微妙に寒くて。
日陰のないベンチを選ぶ。
平日の朝まだ誰もいない公園。
目を閉じても遮る事のできない光を心地好く味わっている。
「お待たせ。」
まだ目は閉じとこう。
近づいてくる足音を軽いスリルにして楽しんでいた。
もし彼じゃなかったら、かなり恥ずかしかった。
「・・・。」
そろそろかなと思い、ゆっくり目を開ける。
いつもよりも色は薄くて、明るさが最高にされた世界。
目が慣れるまでの数秒間のこの世界が大好き。
「妄想。」
黙って隣に座っていた彼は、またかよって顔をしている。
「うん、そんなとこ、こんだけ好条件が揃うとね。」
「あっそ。」
「あのね、プールの後の昼寝に似てるかな。」
「そうですか、あいかわらずですね。」
「まぁねぇ~。」
座った姿勢のまま、正面の広場かその向こうに二人の視線はまだあった。
視界はすぐに慣れた色に戻っていく。
「カノン、そろそろ気づけ。っん、っん」
そこでようやく今日始めて彼を見た。
髪が黒く染められていた。
タイチ=金髪。
そうなっていた私。
ものすごい違和感を感じた。
日陰のないベンチを選ぶ。
平日の朝まだ誰もいない公園。
目を閉じても遮る事のできない光を心地好く味わっている。
「お待たせ。」
まだ目は閉じとこう。
近づいてくる足音を軽いスリルにして楽しんでいた。
もし彼じゃなかったら、かなり恥ずかしかった。
「・・・。」
そろそろかなと思い、ゆっくり目を開ける。
いつもよりも色は薄くて、明るさが最高にされた世界。
目が慣れるまでの数秒間のこの世界が大好き。
「妄想。」
黙って隣に座っていた彼は、またかよって顔をしている。
「うん、そんなとこ、こんだけ好条件が揃うとね。」
「あっそ。」
「あのね、プールの後の昼寝に似てるかな。」
「そうですか、あいかわらずですね。」
「まぁねぇ~。」
座った姿勢のまま、正面の広場かその向こうに二人の視線はまだあった。
視界はすぐに慣れた色に戻っていく。
「カノン、そろそろ気づけ。っん、っん」
そこでようやく今日始めて彼を見た。
髪が黒く染められていた。
タイチ=金髪。
そうなっていた私。
ものすごい違和感を感じた。