コレット
「まーだ例の事、頭に残っているの?」


「あの時は俺、不愉快な思いをさせたんだ。きっとあのコ、今でも怒っているハズなんだ」


「別にレニオ…、レイプしたとか身体を触りまくったワケじゃないんでしょう? 向こうはそんなに、いつまでも根に持ってないわよ」


「持ってないかなァ?」


「持ってないって。レニオって心配し過ぎ。男なら堂々としなきゃあダメよ!」


「…」


 キャサリンはビシーッと叱咤され、レニオはため息付くばかりである。


 しっかりしろレニオ。


「そんなに心配だったら、あのコに会った時にキチンと謝ったら? 誠意な態度を見せれば、向こうも許してくれるかもね」


「そうだね」


「明日にでも、お店に顔を出しなさいよ。そのコ、レニオに会いたがっているんでしょう?」


 随分とキャサリンはノリノリ気分、イケイケ・ドンドン気分である。


 何だか…


 レニオとコレットが一緒になる事を強く望んでいるみたい。


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