コレット
‡・嫌われた
そんなレニオは、コレットとゆっくりと語り合う事が出来た。
コーヒーをすすりながら一息付くレニオの相席に、コレットは腰掛けた。
「仕事片付いたの?」とレニオ。
コレットは座ったまま、両足を伸ばして大きく深呼吸した。
「はあい、何とか」
さやわかな笑顔のコレット。
「店も結構、繁盛しているよね?」
「お蔭様で、多くの方々から贔屓されているんですゥ」
「店の雰囲気もイイし、コーヒーや料理が美味いからネェ。だから、儲かるんだと思う」
「ありがとうございます」
「君自身もイイし」
「え? 私がですか?」
「若くてキレイだって、俺の回りの男連中の間では評判だよ」
「まぁ、そうですかァ? 嬉しいですネェ。でも私って、そんなにキレイじゃないから」