変人執事とツンツンお嬢様
彼の姿を目で追い、深いため息をついた。
………ほら、また。
心臓が騒いで、顔が熱くなり
頭が正常に働かない。
「……なんだ、これは。」
胸に手を当てると、ドクンと大きく乱れた鼓動が確認できた。
(……なんで私は。)
こんなにも、動揺しているのか。
何が原因なのか。
…もしかして本当に具合が悪いのか?
「……何の病だ、全く。」
冷静を失っている気がして嫌。
振り回されてるみたいで嫌。
…今までに感じたことのない感情に侵されて
こんな風に考えてしまうことも
これまでの自分が変わってしまうみたいで怖い。
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