変人執事とツンツンお嬢様


病気なのか、それとも

全く違うものなのか。




彼に出会ってから、自分だけではわからないことが増えた。


…何もかもが初めてなんだ。




考えても考えてもわからず、なんだかイライラしてきた。



(……あぁ…私はなにを…)






ソファーに完全に背中を預けたとき。



「……あ。」




一人いた。 聞ける人が。





「…ぁれ、弥呼さま!?どちらへ行かれるのですか?」


「構うな、隣の住人のところだ!!すぐ戻る!!」




キッチンにいた零慈くんに、それだけ言い捨て部屋を出た。



向かうのはもちろん。


頼りになる「お隣さん」だ。





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