変人執事とツンツンお嬢様


…お兄ちゃんは留守なのか?




「私、隣の部屋の壇ノ宮といいます。お兄ちゃ…いぇ、鶴ヶ丘さんは…」


「あら、藍麗に用?」




鶴ヶ丘 藍麗 ツルガオカ ランマ

とは、お兄ちゃんの名前。



この人は…?



すると私の思いが伝わったように、ニコッと微笑む。

赤いシルバーフレームの眼鏡がキラリと光る。





「舞浜 佳織瑠よ。
かおるって呼んでね♪」


「かおるさん…」



名刺を差し出され、名前を確認する。


………と。





――――――――

マイハマ カ オ ル
舞浜 佳織瑠


〇〇課〇〇担当
鶴ヶ丘グループ

―――――――――





………え?





.
< 108 / 173 >

この作品をシェア

pagetop