変人執事とツンツンお嬢様
「おはようございます、弥呼さま。……あれ、少し顔色が悪いですね?」
「…大丈夫だ、構うな。」
リビングにいくと、すでに朝食を作っている零慈くんがいた。
相変わらずの爽やかすぎる笑顔を、朝から惜しげもなく振りまいている。
「…ですが、今日から新しい生活が始まるのです。
疲労やストレスで、倒れたりすることがあっては大変ですから。」
だから と、私に近寄る。
――ドクッ
(な、なんだ…また…)
胸が苦しい。
心臓の音がうるさすぎる。
「ご無理はなさりませんように。
…今朝のメニューは、和食になっております。食後にはお薬を。」
「っ…!!///」
おでこに手を当てられ、くっと息が詰まりそうだ。
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