変人執事とツンツンお嬢様
不思議なのに、内に秘めた何かを感じる彼女の緑色の瞳。
綺麗な色をしてる…
「……壇ノ宮、ちゃん」
「えっ」
綺麗な瞳に見入っていると、ボソッとした声が聞こえてきた。
私より少し背の低い彼女。
「……指輪、つけてるの?」
「えっ」
「…気に入った?」
私の左手…繋がれていない方の指先に視線を向ける。
…ゆ、指輪って
「っ、い、いゃ、違う!!!//べっ別に気に入ったワケではっ」
「……よかった」
「!!!///」
今まで少しも表情を変えなかった彼女が、わずかに微笑んだ。
(悪態を気にもせず…)
それにしても綺麗に微笑むものだな…
「壇ノ宮ちゃん、可愛い」
「なっ、伊集院さんっ!!」
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