変人執事とツンツンお嬢様


いつの間にかぴったりとくっついて座っていて

慌てて離れる


……………と。





「弥呼さま、少し遊びをしませんか?」


「……は?」


「鞠千代さまたちお二人も誘って…いかがですか?」




……な、なんだこの執事…



ニヤリ というように笑う零慈くんに、疑いの視線を向ける。



何を企んでるのか…




「ふ、ふんっ。私は遊びなど幼稚なことは……」


「鞠千代さま、北条さん、4人で遊びませんか?」


「なっ」



おい!!私はまだ返事してないだろう!!!




ニコニコ笑いながら私を見つめる変人執事を、思い切り睨んだ。








〜〜〜〜




「……弥呼、負け。」


「弥呼さまは弱くていらっしゃいますね。これで三回目です」





………な、なんでこんな目に。



私は恨みながら手元のトランプを見つめた。





さかのぼること15分。


零慈くんが提案したゲームは、意外にもトランプで。

4人でババ抜きをすることになったのだ。





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