変人執事とツンツンお嬢様
しかし、北条さんが何を言いだすのかドキドキだ。
零慈くんに協力を求めるなんて、一体……
「では、私から命令させていただきます。
……弥呼さま、猫になってください」
「………は?」
「では、わたくしは飼い主になればいいのですね」
「はい、その通りです」
ま、待て待て待て…
そんなバツゲームできるわけ…!!
「はぃ、じゃぁこれをつけてください」
「え、ちょ…やめ…っ」
カポッ とかぶらされたのは
恐らく猫耳だろう。
……ぅ、うゎっ
どうしよう…
「はい、じゃあやってください。私は鞠千代さまとあちらの川をみてきますから」
「…弥呼、頑張って。」
鞠千代が川をみたい と言っていたのを口実に
私たちは二人きりになってしまったのだった。
……いゃ、いやいやいやいや。
おかしいだろ、もはやバツゲームでもなんでもない!!!
.