変人執事とツンツンお嬢様
「……見ちゃいけねぇもんを見ちゃったなぁ?」
冷ややかな目。
…この人にはもう、話など通じない…!!
(どうすればいい…!!?)
護身術くらいなら習っていた。
でも、こんな密室で
ナイフを持った背丈の大きな男に適うはずがない…!!!
「…………ぁっ…」
ダメだ。 声も出ない。
次にドアが開くのは5階だろう。
助けが呼べない…
「…見ちゃったからには、そのままにしとくワケにはいかないよなぁあ?」
「っ!!!」
追い詰められ、背中には壁が。
喉元にはナイフの切っ先が突き付けられていた。
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