変人執事とツンツンお嬢様


泣いている意味がわからない。



…ま、まさか…

私の態度が悪い所為か…!?


せっかく私を助けてくれた恩人なのにめ関わらず、こんな最低な言葉遣いを…




「弥…」

「す、すまない…私の態度が悪いのは…その…こういう性格なんだ…」



涙を流したままぽかんとしてしまった夜雅御さん。


や、やはり私の……




「…弥呼さま…」

「だから!!!…な、泣くな。
君は執事なんだろう?」




なぜだろうか。


まだ会って数十分なのに

彼から何か、温かいもの感じるんだ…




「ありがとうございます。
弥呼さまは想像していた通り優しいお方ですね…」




だから彼の笑顔に、つい笑い返してしまうんだ。




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