変人執事とツンツンお嬢様


嬉しい とは言い難いほどに

心の中に温かいものが広がっていく…



この気持ちも、弥呼さまがくれた感情…




「よろしいのですか…本当に…」


「あぁ。もちろんだ。
だから君を呼んだのだからな。」


「っ……ありがとうございます…!!!」




片膝をついたまま、深く頭を下げる。



「顔を上げなさい、零慈くん。」


「……」



言われた通りに顔を上げると、壇ノ宮会長は優しく微笑んで




「君は、弥呼の秀でたところも…足らないところもよくわかっているだろう?」


「…っ!!!」




なぜ知っているのだ…?


僕が弥呼さまと…




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