変人執事とツンツンお嬢様
顔が熱い。
というか、身体全体が熱く火照っている。
私が男性に免疫がないことも、彼はきっと…いや、絶対知っている。
……わざと、こんな…
「ふふっ、弥呼さまはいい香りがしますね。
…先ほどのハーブティーの香りがいたします。」
「か、嗅ぐな!!息をするな!!離せっ!!!!」
近いんだ。 とてつもなく。
抱きしめられたまま……あれ、足が浮いてないか…?
「ちょ…や、夜雅御さん!!」
「夜雅御で結構ですよ、弥呼さま。」
そう言う間にも、スーハーと息を吸う音が聞こえる。
(……こ、こいつっ…!!///)
.