変人執事とツンツンお嬢様
いきなり抱きしめて
執事 だと名乗り、恋仲になれという。
……夜雅御 零慈
こんな漢字より、余程難しい。
「…なぜ恋仲にならねばならないのだ!!
君は執事だろう!!!離せっ…」
「弥呼さま…伺っていた通りのツンツン振りにございます。
しかし、わたくしには通用しませんよ…?」
にやり と笑う 執事 に
ゾクリと背筋が凍る。
抱きしめられ、空中に浮いた状態では大した抵抗は出来ず
彼の思い通りになっているみたいだな……
「わ、私は君のことなど好いていない!!それに私にとっては初対面だっ…
いきなりそのようなことを言われても…困る…」
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