変人執事とツンツンお嬢様


いきなり抱きしめて

執事 だと名乗り、恋仲になれという。



……夜雅御 零慈

こんな漢字より、余程難しい。




「…なぜ恋仲にならねばならないのだ!!
君は執事だろう!!!離せっ…」


「弥呼さま…伺っていた通りのツンツン振りにございます。
しかし、わたくしには通用しませんよ…?」




にやり と笑う 執事 に
ゾクリと背筋が凍る。


抱きしめられ、空中に浮いた状態では大した抵抗は出来ず

彼の思い通りになっているみたいだな……




「わ、私は君のことなど好いていない!!それに私にとっては初対面だっ…
いきなりそのようなことを言われても…困る…」




.
< 39 / 173 >

この作品をシェア

pagetop