変人執事とツンツンお嬢様
『わたくしはあちらの部屋を使わせていただきますが、よろしいですか?』
『ふん、構わない。こんなに広い部屋、一人では持て余すからな。』
……と、5つもある部屋の中から10畳ほどの洋室を貸している。
それに…
『わたくしは弥呼さまがお目覚めになるときにはそばにおりますので、ご安心を。』
…と、何に安心するんだ と突っ込んだような気がしたんだが…
……いない。
この部屋にはいない。
(……なぜだ?やはり夢?)
出来れば夢であってほしいが…
一番不思議なのは、そばに執事がいないことを私が少しだけ寂しく思っていることだ。
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