変人執事とツンツンお嬢様


(……まだ7時半か。)


春休みにしては早起き。

まだ目が開かない。




「…ふゎぁあ……」



欠伸をしてからリビングに入ると…




「おはようございます、弥呼さま。」

「うゎっ!!?」




ドアのすぐ目の前で、綺麗にお辞儀をする執事を見付けてしまった。



「先ほどは、きちんとした挨拶が出来なかったので改めて…

昨夜はよく寝られましたでしょうか?」


「……あぁ。め、目覚めは最悪だったがな!!!」



ソファーに腰かけると、夜雅御さんが少し眉を下げて

パタパタとこちらに走ってきた。






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