変人執事とツンツンお嬢様


「いけません、弥呼さま!!
お髪(グシ)が濡れたままではお風邪をひいてしまいますっ」


「ふん、大丈夫だ。今までだって……わっ!!!!」



グイッと腕を引かれ、立たされる。

こうして近くに立ってみると、身長差がものすごい。


かなり見上げるな…




「ダメです。
わたくしが専属執事である以上、体調管理はしっかり行わなければいけませんよ?」


「きゃ…っ」



首にかけていたタオルを奪われ、髪を拭かれる。


それも、ゴシゴシ ではなく

優しく優しく…丁寧な手つきで。




「力が強ければおっしゃってくださいね。」


「だ、大丈夫だ…」



いきなりこんな風に「執事」っぽくされては…何も言えないではないか…




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