変人執事とツンツンお嬢様
「…弥呼さま?」
「私は和食派だ。朝は和食で頼む。」
ソファー深く座って、なるべく彼を見ないようにする。
無駄にキラキラした瞳を向けられると、慣れていないからか…
どうしても悪態をついてしまうんだ。
「かしこまりました。
ご希望の料理はございますか?」
「…任せる。」
「では、わたくしにお任せください。
…しばしお待ちを。」
ペコリとお辞儀して、キッチンに消える夜雅御さん。
フイ っと視線を反らす。
(…所作は美しくて見惚れてしまうが…)
やはり、少し変わっている。
(…執事は少し変わっている方がよいのだろうか。)
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