変人執事とツンツンお嬢様
声を荒げる私に対し、嫌な顔もせずに頭を下げる夜雅御さん。
(うっ…私はまた…!!!!)
「ぁ、謝らなくていい!!
君は……悪くない。」
「…弥呼さま?お顔の色が優れませんが…」
「っ!!!」
彼はおもむろに手袋をとり
ピタリとおでこに手を当てた。
――ドキッ
(っ…また心臓が…!!///)
私の前に方膝を立てて座り、心配そうな顔で見つめてくる。
とてつもなく近い距離に、頬が熱くなるのがわかった。
(彼はわかってやってるな!?)
この執事、変人だが
私の考えは見抜いてしまうようだ。
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