変人執事とツンツンお嬢様

「お隣さん」の存在



「弥呼さま、今日は何かご予定は?」

「特にはないが…君は何かあるのか?」




「執事」特製の絶品朝食を食べ終え、ソファーに座って紅茶を飲んでいると

夜雅御(さん)が話しかけてきた。




飲み終わったカップを手際よく片付ける姿は、さすが執事 と言ったところか。




「では、このマンションの方々にご挨拶されてはいかがですか?」


「挨拶…?」




まるで太陽のように微笑む彼。


……私は誰とも関わらないようにこのマンションに来たんだ。

なのに挨拶回りなどしたら、ここの人たちと…




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