変人執事とツンツンお嬢様
目の前に方膝で立ち、少し下から私を見つめてくる。
彼の瞳に映る私は、なんとも言えない姿をしていた。
「弥呼さまは本当にお美しい。
……このままでいると、おかしくなりそうだ。」
「っ……や、夜雅御っ…!!///」
もうダメだ
心臓が爆発しそうだ…!!!
「大丈夫ですよ、弥呼さま。わたくしは執事です。
…弥呼さまだけの、執事にございます。」
「……っ」
「フフッ、ちょっと苛めすぎてしまいましたね。
ですが、このくらいはお許しを…」
(きゃっ…また唇がっ!!///)
軽く手の甲に唇を押し当て、フッと柔らかく笑う執事を見て
私は身体から力が抜けていくのがわかった。
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