変人執事とツンツンお嬢様


目の前に方膝で立ち、少し下から私を見つめてくる。


彼の瞳に映る私は、なんとも言えない姿をしていた。




「弥呼さまは本当にお美しい。

……このままでいると、おかしくなりそうだ。」


「っ……や、夜雅御っ…!!///」




もうダメだ

心臓が爆発しそうだ…!!!




「大丈夫ですよ、弥呼さま。わたくしは執事です。

…弥呼さまだけの、執事にございます。」


「……っ」


「フフッ、ちょっと苛めすぎてしまいましたね。

ですが、このくらいはお許しを…」




(きゃっ…また唇がっ!!///)



軽く手の甲に唇を押し当て、フッと柔らかく笑う執事を見て

私は身体から力が抜けていくのがわかった。




.
< 66 / 173 >

この作品をシェア

pagetop