変人執事とツンツンお嬢様


(いや、怒る!!私だったらぶん殴ってる!!!)



…ど、どうしよう。




「弥呼さ…」

「ご、ごめんなさい!!!

せっかく執事をしてもらっているのに…呼び捨てなんて…
私、態度も悪いし……」




ああぁ…何と言っていいか分からない!!!


彼の言葉を遮って言ったものの、頭の中は真っ白だ。




(ゎ、私は何をやってるんだ、こんな階段で…!!)



赤の他人なら大丈夫なんだ!!

でも、それなりに親密な人だと…緊張して…


…言葉が出ない。




「……や、やはり何でもない!!
今のは忘れろ!!」


「…?弥呼さま…」





不思議そうにする執事をおいて、5階の奥の部屋まで走った。





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