変人執事とツンツンお嬢様
うっ……またやってしまった…
「うわーお兄ちゃん傷ついたっ!!ひどいなぁ弥呼ちゃぁんっ」
「…っ、ふん。下らないな。」
泣き真似をするお兄ちゃんを無視し、執事を見上げる。
……ずっと見ていたら、この人が何を考えているのかわかるだろうか。
じーーーーっ…
あれ、どこを見ているんだこの執事は…
まるで心ここになし じゃないか?
「…?何してんだ弥呼。」
じーーーーっ
お兄ちゃんを無視して見つめる、と
「…?どうされました?」
やっとこっちを向いたと思ったら、またあのキラキラスマイル。
「………全然分からない。」
.