変人執事とツンツンお嬢様



「まぁとにかくよろしくな!!
仲良くしてくれっ」




お兄ちゃんはそれだけ言うと、チョコレートを持って部屋に入っていった。



(…まるで嵐が去ったみたいだな)




………でも


会いたい と思っていた人に会えたのは…よかった。



ちょっと雰囲気が大人っぽくなっただけで…ぁ、あと髪が少し明るくなっただけで

昔と変わってなかった。



……相変わらず、ムカつくほどに顔は整ってたしな。




また会うことが出来て…嬉しい。


なんて、口が裂けても言えないがな。






「では、次に参りましょう。」


「…あぁ。」




夜雅御さんに言われ、次の部屋に向かおうとすると

再び504号室のドアが開いた。




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