変人執事とツンツンお嬢様


――――……



「…………で、ここに来た、と?」

「ふ、ふん。別に頼っているワケではない!!
私の知識と経験では解決出来なかったんだ!!!」


「いや、それを頼るって言うんだよ。」




悩みに悩んだ翌日。

私はお兄ちゃんの部屋を訪ねていた。



いきなり訪ねた私に、お兄ちゃんは少し驚いたようだったが

私をリビングに通して、話を聞いてくれた。



こういうときは部屋が隣でよかった と思う。





「…で、ツンツン弥呼ちゃんは、夜雅御さんに直接聞けなかったワケね?」



お兄ちゃんの言葉にコクリと頷く。




“ツンツン弥呼ちゃん ”って

何かのキャラクターみたいじゃないか……




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