変人執事とツンツンお嬢様


ちょっと待ってろ と言ってキッチンに向かったお兄ちゃん。


その間に、部屋を見渡してみる。




(ものが多いな…)



そういえば昔、お兄ちゃんは何かをコレクションしていたような気がする。


このリビングも、何やらごちゃごちゃしている。

汚いワケではなく、ものが多いんだ。




(…お兄ちゃんも変わり者だからな。)



そう納得して、近くにあったクッションを膝の上に乗せた。





「コーラでいい?」


「ふん、そんな気遣いはいらない。」


「じゃーコーラなー」




私の態度にも全く動じないお兄ちゃん。


……調子が狂う。




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