変人執事とツンツンお嬢様


コーラの入ったグラスを2つ持って、お兄ちゃんが私の前に座る。




「ほい。まぁ飲め。」


「ぁ、ありがとう…」




ローテーブルにグラスを置いて、腕組みをして考え込む。


真剣な顔をしていれお兄ちゃんは、ちょっとかっこよき見えた。





「まぁさ、あの執事は俺のより変わってるし…何とも言えないけど。
お前が何かしたって言うよりは、夜雅御さんが何も出来ないってことじゃね?」


「……?」



上手いことを言った と言う顔をしているが、全く意味がわからない。



(…夜雅御さんが何も出来ない?)


あの人はちゃんと執事として仕えてくれている。


最初から変人なのは変わりないし、いきなり過剰なスキンシップをしたりしてくるけど

仕事はしっかりこなしているのに。




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