変人執事とツンツンお嬢様
「知りたい?そんなに?」
「もったいぶるな…」
あくまで、私の態度は最低。
…自覚はあるが直せない。
しかしお兄ちゃんは全く気にする様子もなく言った。
「仕方ねーな、教えるよ。
いいか?もし執事がおかしくても、何も考えるな。
お前は今まで通り悪態ついてればいい。」
「……え?」
悪態ついてればいい?
余計にわからないんだが…
「ま、たまには素直になってみろよ。
夜雅御さんの態度に関しては、そんなに気にするな。
お前は何もしなくていいから。
……わかった?」
これからいくら聞いても、お兄ちゃんは同じことしか言ってくれないだろう。
何となく納得いかないけど……小さく頷くしかなかった。
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